今更だけどM-1について少し
正直今年が今までで一番面白くなかったし、去年もさほど面白いと思わなかったんですよね…。会社の後輩も今年は面白くなかったって言ってたし、同様の印象を持った人って結構いたんじゃないでしょうか。
という訳で、どうして面白くなかったのかを少し考えてみました。
芸人もネタも既に見たことあるものばかり
これに尽きます。
M-1が始まってすぐの頃は、今ほどお笑い番組がTVを賑わせてはいませんでした。まぁ、現お笑いブームの火付け役的役割を果たしたのがM-1だったからかもしれませんが、それゆえ、実力はあるんだけど、メディアへの露出があまりなく、M-1で初めてその存在を知るみたいな芸人が結構いました。*1
知らない芸人の場合、見る側も特に期待してないし、それどころか構えて見る感じすらあるので、言ってみればマイナスから入ってるんですが、そんな時ほどすごく面白かったりして、いい方に期待を裏切ってくれてたんですよね。マイナスから入ってるだけにプラスに振れた幅が大きいと凄く面白く感じます。
ところが今は、ゴールデンタイムに全国ネットで若手芸人がネタを披露する登竜門的番組がいくつも放送される様になり、そのおかげか、知名度の低い芸人を見る機会が格段に上がって、結果、こいつら誰?ってのが無くなってしまいました。
知ってる芸人や自分の好きな芸人にしても、これだけお笑い番組が溢れてしまうと、彼らのネタは既に何度も何度もTVで見ちゃってて、M-1の頃にはもう新鮮さが無くなってしまってるんですよね。逆に安心感的なものはあるのかもしれないけど。
M-1といっても結局はネタ見せ番組な訳で、肝心の芸人やネタに何のサプライズも無いとなれば、もともとの期待が大きいだけに、面白く思わなくなるのもある意味当然かもしれません。
M-1の決勝は新ネタで勝負させたらいい
じゃあ、どうすればいいのかというと、決勝はもう新ネタで勝負させたらいいのに*2と。もちろん、ファーストラウンド、最終決戦ともに。
オチがわかってるのに面白い吉本新喜劇*3みたいなパターンもありますが、普通は初めてみるものの方が面白く感じやすいんじゃないでしょうか。決勝まで勝ち上がってきてる時点でかなりの実力なメンバーな訳ですから、これくらいのハードル難なくクリアしてくれなきゃ困るし、クリアして爆笑をとる様な芸人こそがM-1のチャンピオンとして相応しいんじゃないのかなと。
視聴率はどうだったのか?
そのTV番組が面白かったか、面白くなかったかを判断する基準の一つに視聴率がありますが、今年のM-1の視聴率はどうだったのかというと…
M-1グランプリ#視聴率 - Wikipedia
回 関東 関西 名古屋 1 9.0% 21.6% 9.1% 2 10.9% 17.5% 3 10.7% 20.6% 4 11.0% 18.0% 5 12.6% 22.4% 15.8% 6 18.0% 31.1% 22.8% 7 18.6% 30.4% 8 23.7% 35.0%
おおぉぉ…視聴率だけ見ると今年は過去最高なんですね。関西エリアなんて35%ですか。
裏番組との兼ね合いもあるし、単純に視聴率イコール面白さではないんだろうけど、過去最高って事はむしろ面白かったって事なんでしょうか。自分や後輩の印象とのギャップに驚きを感じなくもないですが、漫才は連続ドラマとかと違ってすぐ次に期待出来るから、チャンネルが変えられにくいってのがあるかもしれません。とりあえず、TV局的には大成功でしょうね。
なんだかんだいいながらも
何書いてるのかよくわからなくなってきたけど、M-1ももはや年の瀬の風物詩みたいになってるし、見ないって選択肢は自分的にさすがに無いんですよね。とはいえ、マンネリ化してきた感じも否めないので、そろそろ新しい何かがあってもいい頃なんじゃないのかなぁって思ってます。